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和太鼓奏者のヒント集         -和太鼓のススメ-

皮に当たるのはバチの先

叩くときは、腕ではなくバチの先に神経を集中しましょうね。

太鼓に触れて音を出すのは手ではありません。バチです。バチの先端なんですね。
だからバチの先に神経を集中します。

バチの先端が、皮に当たる瞬間の様子をズームアップのスローモーションで想像しながら叩いてみるんです。

昔、「ミクロの決死隊」という映画がありました。人間が1mm以下の大きさになって血管の中に入り、病気を退治するというストーリーなんですね。

これと同じで、
自分が1mm以下の大きさになって、バチの先端にしがみついていると想像してください。そのバチを振り下ろす。
バチの先端にいる自分はバチの振り下ろしにつれて、だんだんと太鼓の皮に近づいてくる。
「50cm、10cm、50mm,1mmと近づいてきたぞー」
「いよいよ皮に当たるー」

この瞬間ですね。
この瞬間を意識するんですね。ここでグリップをギュッと握る。

皮に当たった後は、バチの先は皮に深く沈み込みます。
「グッグーっと皮にめり込んでいくー」
「皮がすり鉢状にくぼんできたー。周りが見えないよー」

ここで音が下に抜けていくんです。
反対側の皮に振動が伝わる。

次に、皮はバチ先をスゴイ力で押し返してきます。
「うわー、今度は反対方向へスゴイ勢いで戻っていくぞー」

この時にグリップは最大の力で握っています。バチの反発を抑えなければなりません。反発力に打ち勝って、バチが暴れるのを殺します。

ここでうまく抑えないと、バチは大きく跳ね上がりふらふらと揺れることになるんですね。
バチが揺れると、次の振り上げ動作で、揺れながら上へ向かうことになります。


神経集中すれば、手とバチが一体となって、バチ先があたかも自分の指先のように感じてくるはずです。

                       ***

太鼓の皮と、バチ先がこすれる感覚を感じられるようになってきたらシメたものです。
―――――――――――――心・技・体・気・品――――――――――――――
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和太鼓 「飛炎」  伊藤 隆康     TAKAYASU ITO    
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―――――――――――――心・技・体・気・品――――――――――――――
by wadaikohien | 2006-09-29 03:19 | 演奏のコツ
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明日の太鼓打ち達へ。     打楽器歴40年の筆者が、テキストにはない和太鼓演奏の「コツ」、教えます。    

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